PSYCHOLOGY
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認知バイアス (Cognitive Biases):心の中の詐欺師
私たちは自分が合理的だと信じています。しかし脳はエネルギーを節約するために絶えず「近道」を選びます。あなたの脳があなたを騙す4つの手口を公開します。
OIYO Research Institute• 11 min read
要約 (Abstract)
なぜ私たちは聞きたいことだけ聞いて(確証バイアス)、人のせいにするのでしょうか(利己的バイアス)?
認知バイアス (Cognitive Biases)
は壊れているのではありません。原始時代の生存のために発達した本能が現代社会と衝突しているのです。
1. 確証バイアス (Confirmation Bias):「答えは決まっている」
- 症状: 自分の考えと合うニュースだけクリックし、反対意見は「フェイクニュース」だと無視します。
- 危険: 井の中の蛙になり、間違った信念を宗教のように盲信するようになります。
- 処方: 「もし私が間違っていたら?」という質問を習慣のように投げかけてみてください。
2. 損失回避 (Loss Aversion):「失うのは死ぬより嫌だ」
- 症状: 10万円を得る喜びより10万円を失う苦痛が2倍大きいです。それで株が暴落しても損切りできず握っています。
- 危険: より大きな利益のための冒険ができず現実に安住させます。
3. ハロー効果 (Halo Effect):「綺麗なら全部優しく見える」
- 症状: 外見が好感型なら性格も良く仕事も出来るだろうと勝手に推測します。マーケティングで頻繁に悪用されます。
- 危険: 詐欺師の綺麗なスーツに騙されます。外見と中身を分離して見る目を養わなければなりません。
4. アンカリング効果 (Anchoring Effect):「第一印象の罠」
- 症状: 最初に聞いた価格が基準点(錨)になります。100万円の物を見た後だと、50万円が安く見えます。(元々10万円なのにですよ!)
- 処方: 交渉する時まず条件を提示してください。あなたが下ろした錨が基準になります。
5. 結びに:バイアスを認める勇気
私たちは皆、偏った存在です。この事実を認めるだけでも私たちはもう少し賢くなれます。脳が囁く甘い嘘に騙されないでください。たまには脳を止めて「本当にそうかな?」と問い詰める批判的思考があなたの財布と人生を守ってくれます。
参考文献
Daniel Kahneman (2011)Thinking, Fast and Slow
Amos Tversky & Daniel Kahneman (1974)Judgment under Uncertainty: Heuristics and Biases
よくある質問 (FAQ)
Q: バイアスを完全になくせますか? A: 不可能です。息をするように自然な脳の機能ですから。ただ、重要な決定を下す時に少し止まって自分がどんなバイアスに陥っているか点検(Check)することはできます。
Q: 最もありふれたバイアスは何ですか? A: 「根本的な帰属の誤り」です。他人が失敗すれば性格のせい(元々あんな人だ)、自分が失敗すれば状況のせい(車が混んでて)にすることです。相手の立場になって考える必要がある理由です。